
最初から電験三種(第三種電気主任技術者)を目指したわけではなかった
私は現在、会社員として省エネ・再エネのコンサルティング業務に携わっています。
勤務先では工場全体のエネルギー使用量の把握や環境認証の更新への対応が必要であるものの、有資格者が退職していない状態となっていました。
もしや自分がこの資格を取得すれば会社で重宝されるのではないかと直感。
社内規則を読むと資格手当一覧にエネルギー管理士(エネ管)があり、高額であることを発見。
一方、面倒なことはなるべくやりたくない自分も存在し、勉強する必要があるとささやきがありました。
最終的に目先のニンジンに釣られて勉強に取り掛かりました。

電気の用語が理解不能からのスタート
エネ管の試験は熱分野・電気分野があります。
我が社の有資格者はいずれも熱分野を選択しており、人と違う道を選びたいだけの理由からまさかの電気分野を選択。
ここから3年に及ぶ資格取得に向けた戦いになるとは予想していませんでした。
エネ管の試験科目は課目Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4科目あり、課目Ⅰは熱・電気共通、その他は分野独自の問題が出題されます。課目Ⅱは電気の基礎、課目Ⅲは電気設備及び機器、課目Ⅳは電力応用です。

https://www.eccj.or.jp/mgr1/test_guide/test_guide.pdf
課目Ⅰは過去問をベースに、エネルギー白書を読んで理解を深めましたが、問題は課目Ⅱ~Ⅳ。
電気のことを知らない私にとって、同期機、誘導機、変圧器の仕組みや電磁気の知識などが全く分からずちんぷんかんぷん。
過去問も誘導形式になっていることを利用して解くなどして、なんとなく勉強していました。
当然のことながら電気の知識が身についていない状態であったことから1年目は課目Ⅰのみの合格にとどまりました。


勉強方法の見直し
課目Ⅱ~Ⅳを何とか攻略しなければ資格手当が出ないので、抜本的に勉強の仕方を見直しました。
さらに資格取得はそんなに甘くないことを痛感し、プロの力を借りて電気の基礎から学びなおそうと決意。
また、エネルギー管理士は電験三種に合格した人がステップアップで受験することを受験後に知りました。(知るタイミング遅っ)
そこで、次年度は電験三種とエネ管の同時受験に切り替えました。
後編では電験の勉強や試験内容についてお伝えします。
イラスト = tetsuya araki
電験三種合格体験記後編はこちら▼